リーランドは16歳の平凡な少年。しかし彼は突然、恋人であるベッキーの知覚障害の弟、ライアンを殺してしまう。
少年院に入ったリーランドは、そこでも事件の理由を話さなかったが、担任教官のパールに出会い、パールに徐々にその胸の内を語っていく。彼の胸の中にある、いろいろな出来事の事。それは、彼が日ごろ感じている、世の中を満たしている「悲しみ」にどうして良いかわからない事だった。
一方、ライアンを失ったことから立ち直れないベッキーの家族。
ベッキーの姉の恋人のアレンは居候ながらその家族の悲しみに少なからず怒りを覚えていた・・・。そしてそこから、第2の悲劇が起こる。

ざっと概要はこんな感じでしょうか。
同じような少年の心を描いている作品の中でもこれは結構綺麗に描かれいています。

16歳という、とても微妙な時期の少年の心の表現がとても共感できます。
衝動的に物事を行ってしまうけれど、
後になってその行動の理由を考えてみても、全然わからない。
そんなことって、言われてみれば意外と身近な感情のような。
自分も、同じように、突発的に行動して、後で理由を聞かれたときに、
「なんとなく」
と何度答えたことか。

それは、心の中にある、自分のタブーポイントに、無意識のうちに触れていたりすることが、
原因なんじゃないでしょうか。

この映画のリーランドならば、長い間あっていない父親に対する気持ちや、すれ違いが多くなったベッキーとの関係。とても幸せそうに見えた、女性の悲しい顔。
その、悲しみが彼のタブーポイントで、知的障害で一見何にも感じていなさそうなライアンの中に、リーランドが見出してしまったものは、
まさにタブーポイントである、「悲しみ」だったのかもしれない。

そう考えると、とても16歳という微妙な心をとてもうまく描いていると思う。

16歳の合衆国公式ページ

http://www.16sai.jp/

かなりハイセンスなHPです!
流れる音楽も素敵。

この映画の主役のライアン・ゴスリング。
最近どっかで観たような気がする・・・と思ったら、
君に読む物語に出演してます。
あと、完全犯罪クラブ、タイタンズを忘れないにも。
この人、本当に演技うまいなぁと思って見てたんだけれど、
世間でもかなり評判いいみたいですね。
この作品でも、微妙な16歳の表情をとてもうまく表現していたし。

今後がかなり気になります。

あとかっこいいしね。(笑)

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