死にたいって思ってる。
毎日、苦しい。甘い場所に居るはずなのに、ぜんぜん甘くなくて。もう、どうしたらいいのかわからない。

何をしたらいいのか、わからない。

大学進学決まってるけれど、なんかもう就職したい。

夢なんてとっくの昔に消えて、やっぱりいつもひとりぼっち。
友達も、大切な仲間も、ちゃんと居るんだけれど、一番の拠り所でひとりぼっち。

なんでなのかな。家族とか、親戚とか。
人一倍気を使っているはずなのに気がつくといつも違うところにいて。
なんで、傍若無人な態度の人間の方が尊重されるのかな。

母方の祖父母は大好きだった。
一番に私のことを思ってくれていたから。いつも、兄弟の誰よりも先に私の名前を呼んでくれたから。

なんで、男の子って何しても許されるのかな。
なんで、女の子ってこんな苦しいのかな。制約で縛るくせに、文句ばっかり。

もういやだ。もういやだ。死にたい死にたい死にたい。

エド・ウッド

2006年12月24日 映画
ティムバートン×ジョニーデップ+ヘレナ・ボナム・カーナー+アラン・リックマン=トゥイーニートッド

やばい、楽しみすぎる。チャーリーとチョコレート工場みたいにコケませんように!!

アランリックマンといえばハリーポッター。
新作の予告編解禁したとのことで見てみる。

ちょ・・・となんというか・・・ハリーがきもい。
それよりも、ヘレナ・ボナム・カーターがベアトリクス役っていうのがすごく素敵。
作品よりも出演人の方が豪華でとにかく楽しみで仕方がない。

不死鳥といえば、すごーく大好きなシーンがあるんですが、どうかカットされていませんように。

ちなみに原作も映画もアズカバンが一番好きです。世界がブラックに、そして魅力的に描かれていて凄くいい。
音楽も最高。てか、あの世界に声入りの曲を入れた時点で炎のゴブレットはありえなかった。

もっかいキュアロン監督してくれないかなー。

それにしてもクリスマスめんどいなー。
会う予定ないのに、「イヴは深夜にドライブデートするから」
お前の予定に合わせるなよ。てか、決定かよ。

仕事休むっていって休まなかった時点で私の中であなたとのクリスマスは今年はないんですよって言ってやりたい。
めんどくさいなープレゼント買ってないし、夜寒いし。

ちなみに昼間は8年来の親友(男)と共にそいつの元カノがセブンでサンタでケーキ売ってるのを冷やかしにいきます。
それでもう十分だっつの。とりあえずあいつと会うのがめんどー。

クリスマスって言ったってたいしたことないでしょ?
去年も思ったんだけど、イベントだから会わなきゃって感覚が理解できないの。
イルミネーションは大好きだから、クリスマスって「日」限定じゃなくて、クリスマスシーズンでくくっちゃだめなのかしらー。

砂の器

2006年10月26日 映画
無くした記憶を呼び覚ますと、あの文章は私に当てたものだったのかな?そんなことは無い?私の自意識過剰?
初めてしたことがこんなにも仇になって帰ってくるなんて。

多分ね、私は少なからず、というか実は相当あなたに惹かれているって気づいてますか?
中学校の時から、今の彼氏に会うより、そのずーっと前からあなたの存在を間接的に知っていて、そしてずっと憧れていたのだもの。

難しいね。

中学の時、大好きだった男の子は、高校で出会った誰かと手を繋いでいて。
ねえ、私にとってのあなたはそんなイメージじゃなかったんだよ。
あなたは奥手できっと手なんて繋げない、というか他の誰かと付き合っていることをイメージできない存在だったんだよ?
勿論、今は只悔しい。
あの時、きっとあなたも私もお互い、同じ気持ちだったんだと思う。

ねえ、あなたは今、何を思っているの?
ねえ、わたしは今、何を思えばいいの?

好きとは少し違うかもしれない。
いつからか私、また、恋愛が鬱陶しいものになってきているんだ。
無事今日が終わってよかった。
思ったより普通で、それ以上に面白くて、安心。気が抜けて眠気がドーン。

触れられたくない点についてはきれいにスルーで、だからもう少ししたらきちんとメールで返事をしようと思った。

矢先、今度は伊豆まで行くらしいですよ。えっ!?
たまたまテレビでやってて、ぼけーっと見てしまったんですが、
これスゴイ。

好きな映画ベスト10に入れても良いくらい。本当に凄く良かった。
これは絶対子供向けではない。メッセージの一つ一つが抽象的であったりして子供が見ても退屈であるか、もしくはある程度の面白さしか感じ取れないかもしれない。

でもそんなことなんてどうだって良く思える。それ位これはすばらしい。家族の意味を子供向けのアニメにあるような、浅はかな表現ではなく、ある種の映画に匹敵、いやそれ以上の重みを持って描いている。

百聞は一見に知らず。まさにこのこと。
人気ミステリー作家サラが、出版社社長に誘われて、南仏の別荘に出向く。そこには社長は来ず、娘のジュリーがやってきた。奔放な性格の彼女は、毎夜ちがう男を家に連れ込み、サラに見せつけるかのように刺激的な夜を過ごしていた。サラはそんな彼女に嫌悪を抱きながらも、目が離せず、次第に影響を受けていく。


私にとってのフランソワ・オゾンは凄く似ている人であったりする。
心の底で考えているようなコンプレックスのような、そうでないような・・・そんな複雑で決して言葉で表せないようなモノを、何故か彼の映画の中では必ず見出すことが出来る。

スイミングプールもそう。ジェリーに対するサラの嫉妬や優越感とか。
その、サラの矛盾しているような感情。
どこか身に覚えのあるものだ。

そして、スイミングプールも去ることながら、私がもっとフランソワ・オゾンを感じたのは、ぼくを葬るの中だった。

主人公ロマンが感じる死への恐怖。
一度強がって現状を壊してしまうものの、やはり恐ろしくなって戻ろうとするものの、一度壊してしまったものは決して戻ることは無い。

ぼくを葬るでのロマンの死の迎え方というのは、本当に美しくて羨ましかった。
たくさんの人に見守られる事とか、長く生き続けることとか、そういうことじゃなくて、
悔いが残ろうとなんだろうと最終的には現実を受け止めて、
自分の心の整理をし、生きた事に(無理やりでも)満足してそれで迎える、自分自身の死というのは、とても素敵に見えた。

ビッグフィッシュもそうだけれど、本当に素敵な「死」を描いている映画には死ぬ人の生きることに対しての執着心があまりない。

セカチューだとか、そういうものに見られる「死」を只恐ろしいもの、迎えたくないもの、現実として受け止めたくないもの、としてではなく、
一時はそういう感情もあれど、それを受け止めて死ぬことを躊躇わないこと。

それはもしかしたら、本当に良い終わり方なのかもしれない。

でも決して諦めではないことが重要。投げ出している「死」もまた、醜いから。
1か月間、すべての食事をマクドナルドのメニューで摂っていたら、体はどうなるのか? そんな疑問に、スパーロック監督が自らの肉体をもって体験し、答える超異色のドキュメンタリー。食べ始めて数日後の嫌悪感を通り過ぎると、やがて麻薬のように欲する“マック食”の中毒性が明らかになる。最初は実験を軽視していた医師や、スパーロックのベジタリアンの恋人も、彼のあまりの体調の悪化に、マック食を止めさせようとするのだが…。


これみて思うことはただひとつ。

日本人に生まれてよかった!!

心からそう思える程、この映画の内容は悲惨です。
食べ初めて12日で体重が7キロ増加、続けるほどに段々と現れる、体内の異常な変化・・・。
正直、観ていて辛いです。
食べてもないのに観てるだけで胃もたれしてるような気分陥ります。

勿論それだけでなく、なぜアメリカと言う国がこういう文化を生んでいるのかというのを、
高校の給食から考察していたりするのですが、
向こうの給食は、ピザやスナック菓子、もしくは冷凍食品が主流というのだから、
本当に日本に生まれて良かったって心から思いました。
向こうの給食でセレクトできる飲み物の中には砂糖が20g・・・
日本で毎日毎日出されて嫌になる程飲んだ牛乳も、今じゃそのありがたさを敬うばかりです。

日本の食文化の豊かさと、アメリカの正直かわいそうな意外な現実を垣間見た気がします。

スーパーサイズミー公式ページ

http://www.supersizeme.jp/

監督の日誌は必見です!!

最近は体育祭の応援団の練習で勉強どころか映画を観る暇すらないです。
朝練、昼練、放課後練、夜練・・・・
もう帰ってきたら眠くて何も手につかないし(苦笑)
明後日の本番に向けて頑張らねば・・・!!

ニュースの天才

2005年5月15日 映画
私たちの多くが「ニュース=事実」という暗黙の方程式を認識している今日、それを覆すような驚くべき事件が起きた。1998年、アメリカの大統領専用機に唯一設置され、アメリカ国内でもっとも権威がある雑誌と評される「THE NEW REPUBLIC」のスタッフ・ライター、スティーブン・グラスが同誌で発表したスクープ記事41タイトルのうち、27タイトルの記事が捏造であることが発覚したのだ。もっと面白く、もっと刺激的に・・・エスカレートする大衆の期待に追い込まれた若手人気ジャーナリストが選択した手法は、自ら「ニュース」を作ることだった・・・。


凄く現実離れしているのに、リアリティを感じてしまうのは、
やはり、実話を基にしているからだろうか。
それもかなりしっかりと細部まで描かれているので、
凄く観易かったです。

ジャーナリズムとは本来どういうものであるかを、凄く考えさせられました。
今自分がみている、新聞や雑誌、テレビにインターネットの情報が、嘘であったら・・・。
考えただけでもぞっとします。
それが実際に行われていたという事実に、唖然とするばかりです。

また、ヘイデン・クリステンセン演じるスティーブン・グラスの演技にも凄く共感できます。
ひとつの嘘から出た綻びを、直そうと更に嘘をつくとそれが縮まるどころか更に肥大していく。
正に現実ってその通りで、嘘を貫くために更についた嘘って、突発的なものだから、現実味があまり無かったりする。
さらに段々とそれを重ねていけばいくほど、嘘をついています、と公言するかの様になってしまう。
そんな人間の心理的な焦りを上手く演じた彼の演技は凄く良かったです。

ニュースの天才公式ページ

http://www.news-tensai.jp/index2.html

私、この作品のフライヤーがかなり好きです。
凝ってるわけではないけれど、凄い上手いと思った。

さて、そろそろ受験勉強に戻ります・・・。
高校受験の時のあの、ヤル気の無さが懐かしいなぁーー。。。
クリスマスにデパートでサンタクロースの衣装で子供と写真を撮るのが仕事のウィリーの正体はデパートの金庫破り。サンタクロースは偽りの姿、子供なんて大嫌い。しかし、警察の手がウィリーに延びようとしているとき、彼をかくまったのは、デパートで彼にまとわりついてきた太った子供。どんなに邪険にしてもまとわりついてくる彼の相手をするうちに、ウィリーになんと父性が芽生えてきた?


久しぶりの更新なので、ちょっと機能使ってみました。(笑)

この作品、劇場公開時の12月、ものすごーく観たかったのですが、
結局観れずじまいだったので、今回ものすごーく期待して観たのですが、

パッケージにダマされた!!

こんなキュートなパッケージなものだから、
超おバカな駄目サンタのストーリーを期待していたのに、
蓋をあけてみれば、何よコレ・・・。
おバカを過ぎて、見るに耐えられない駄目っぷりと、下ネタというよりも、超お下品なことをストレートでやってのけるサンタ・・・。
トレードマークかと思っていたパッケージのこのニヒルな笑いなんてどこへやら・・・。

確かに、主演のサンタを演じたビリー・ボブ・ソーントンの演技は凄い良かったと思うけれども、
やはりここまでストレートに駄目男にするなんて・・・あくまでも大人向けのサンタの話って事なんですかね。

個人的にはもっと子供でも楽しめる程度のアル中の下ネタ大好きな駄目サンタの設定で作って欲しかったです。

バッドサンタ公式ページ

http://www.wisepolicy.com/bad_santa/

めちゃくちゃかわいいし、センス良いです。
映画もこのページくらいポップだったら良かったのに・・・。
この世には、悪魔や天使が宿った人間が生息しており、私立探偵のジョン・コンスタンティンは、彼らを見分けることができる。死後、自分が地獄へ送られる運命にあると知った彼は、悪魔を倒すことで、天国に行こうと目論むのだった。そんなジョンのもとに、双子の姉妹を亡くした刑事アンジェラが現れ…。

とにかく宗教色が濃く、キリスト教でない日本人には面白さが解らないかも・・
と、言われていたので覚悟して行ったのですが、意外と平気でした。
でもやっぱり軽くでもキリスト教の知識があるかと無いかでは、物語の面白さが違ってくるみたいです。
ちなみに、一緒にいった友人は「よく解らなーい」と、「面白かった!!」と興奮してる私の隣で言ってくれました。
ホームページなどで軽く予習しとくと更に楽しめるのかもしれません。

それにしてもなにより、キアヌが今までで一番カッコよかった!!

私がすごく映画を観始めるようになった中学2年位の時、ビデオレンタル店で陽だまりのグラウンドのパッケージを見ていると、
友人が、
「キアヌってゲイなんだって!ホラ、青髭とかそうっぽくない?」
と聞かされて依頼、何故か青髭ばかりが気になってしまい、
キアヌ=青髭という方程式がどの映画を見ていても巡ってしまい、ついつい青髭ばかりに気をとられていたりしたのですが、
(「あっ今回薄い」とか、「永久脱毛とかの広告に載せたいなぁ」とかそんなことを考えたりもしてた)
このコンスタンティンで、私の中にあったその、キアヌ=青髭が初めて気にならなくなりました。

ジコチューでタバコスパスパ吸い、主人公ってよりも悪役といった方がしっくりくる位のあの性格!!
それにキアヌの表情始め全体から感じ取れるたたずまいの凄さ!!
キアヌが冒頭でスクリーンに現れた瞬間から2時間で見事に落とされました。
もう、彼にメロメロです。
お相手役のアンジェラを演じた、レイチェル・ワイズの名前すらも忘れてしまう位に。(笑)

ストーリーもそれなりにテンポ良く、(地獄のシーンのCGはエーとも思ったけれど)全体的にかなり良い部類です。
今年鑑賞した中では、saw、オールドボーイと並ぶ面白さです。

コンスタンティン公式ホームページ

http://constantine.warnerbros.jp/

これからご覧になられる方はHPに一度目を通すのをオススメします。

久しぶりにもう一回見たい映画でした。
1897年、ペンシルヴェニア州のとある深い森の中に存在する小さな村は周囲から孤立していた。村では皆が家族のような暮らしをしていたが、その暮らしを守るために作られた奇妙な掟を、村人たちは守らねばならなかった。しかし、ある日のこと盲目の少女が、恋人の命を救うためにその掟を破ろうとしていた。

M・ナイト・シャマラン作品=最後のどんでん返しという方程式を拭ってから観ていただきたいのがこの作品。
オチが途中で読めてしまうので、そういうのを期待していると本当に痛い目みます。

が、逆にオチが途中で解ることで、物語のミステリーではなく、村人達の感情を描いたドラマの部分が凄く引き立っているので個人的にはこういうのも結構好きです。

村の秘密を知っている大人の苦悩や、何も無い世の中で生きていた子供の純粋さからくる戸惑いなど、出演陣の演技も凄くよかったと思います。
やっぱりミステリーとしてよりもドラマの方にばかり魅力を感じてしまいます。

でもまあ、シックスセンスのオチの強烈さが未だに残っている今、
シャラマンの次作はどんでん返し抜きでも面白い物であるように期待したいところです。
特定の記憶だけを消去する治療によって、別れた恋人クレメンタインが自分の記憶を消してしまったと知る主人公ジョエル。頭にきた彼は、自分もクレメンタインの記憶を消そうとするが、治療中によみがえる彼女との思い出が愛おしくなっていく…。

とにかく出演人が予想以上に豪華です。
今までとまったく違う、とにかくカッコいいジム・キャリーに、
ちょっぴり我侭で破天荒なのにどこか憎めないかわいさを演じたケイト・ウィンスレット、
LOTRとはまったく違う、サイテーな駄目男のイライジャ・ウッド、
そして意外にも一番の物語のキーを握る役にキルスティン・ダンスト。

予備知識として、ジムとケイトのラブストーリーという程度のものしか持ってなかったので、
映画館でイライジャや、キルスティンが出て来る度に驚いていた始末です。(笑)

物語は正直、かなり難しいです。
ジョエルが記憶を消す治療中から、段々と出会った頃に戻っていく逆回転が、
それが、ジョエルの回想なのか、治療中の脳内での出来事なのか、現在進行形のものなのか、
そういった時間軸を全部ごちゃごちゃにしているので、
普通のラブストーリーを期待している人には、意味不明で退屈になるかもしれません。

けれども、そんな普通のラブストーリーとは違い、
とにかく甘い部分だけを描いた物でなく、相手の些細なことにイライラしたり、
喧嘩してしまったりと、実際の恋愛と共感できる「恋愛の醜い部分」もちゃんと描かれているので、
そんなにムカツクのにそれでも好きで仕方ないという考えに、
胸がキュンとなります。

また、映像の使い方がとにかく面白くて、
突拍子も無いジョエルの脳内での回想シーン、
それは夢みたいに訳分からないハチャメチャなものなんだけれども、
それが色々な映像効果により引き立てられていてとにかくイイ

エターナルサンシャイン公式ページ

http://www.eternalsunshine.jp/

HPで宣伝されているようなカラフルでポップな映画では決してありませんが、
ツボにはまればかなり胸にキュンとくることは確かです。

けれどもやっぱり、全体的には確実に好き嫌いは分かれてしまいそう・・・。
ロサンゼルスで平凡なタクシー運転手として12年間働いてきたマックス。だがそんな彼が乗せた客は、夜明けまでに5人の殺しを依頼された殺し屋ヴィンセント。はじめは只の仕事だった筈なのにとあることから、殺人の片棒を担ぐハメになってしまったマックス。そしてマックスにとって悪夢のような夜が始まる・・・

今回トム・クルーズ初の悪役とだけあって、かなり話題になっていたわけですが、
ラストサムライの時よりも断然、こっちの方がカッコよかったです。
クールな2枚目でポーカーフェイス、体格それに銀髪とどれをとってもトムにしっくりはまっていて、
思った以上に悪い印象がのこりません。

そして共演のジェイミー・フォックス。
平凡なタクシードライバーから突然の殺人との遭遇、始めのうちは感情を露にヴィンセントにつっかかるものの、
結局諦め、殺人に多少なりとも慣れていく様子、そしてヴィンセントの一言で理性を取り戻し、
またヴィンセントに対抗しようとする、ストーリーと共にちょっとずつ変化していくマックスを、
かなり細かく演じていたと思います。

ほぼ全編にわたって使われているデジタル撮影もポイント高いです。
正直、普通の撮影方で描かれる夜のシーンは暗すぎて何をしているのか全く見えない、分からないということが、
多々あったのですが、
これはそういったストレスが全然感じられないほど観やすかったので良かったです。

ちなみにコラテラルとは巻き添えという意味です。

マックスは勿論ヴィンセントの巻き添えにあっている訳ですが、
それ以外にも沢山の人がヴィンセントの巻き添えにあっています。
それはヴィンセントに殺された人であり、ヴィンセントを追う市警やFBIであったり、ヴィンセントの雇い主であったり。

沢山の人がヴィンセントを中心に動いているわけなのに、
彼の作中の台詞の、

「地下鉄で死んでいるのに6時間も気づかれない人がいた」

という(感じだったはず)の中に潜まれる孤独を感じている様子。

これはなんだか現代社会を映し出しているような気さえします。
虐待や青少年犯罪など、いざ事件が明るみに出たときの隣人や友人のインタビューで、
「そんな気配はまったくなかったのに」
という台詞。
結局人は人と関わっていても、上辺だけでしかないということ。

それがヴィンセントの感じるどれだけ人を巻き添えにしても尽きない孤独と、
なんだか被さって見えてしまいました。

それに対するように、タクシーの中でマックスが始めて会った客と、
心を通わせている様子が描かれており、
このギャップがなんとも悲しいばかりです。

コラテラル公式ページ

http://www.collateral.jp/
ごく平凡な人生を送っていた男オ・デスは、意識を取り戻すと、狭い監禁部屋にいや。その後15年間、理由も分からないまま監禁され続け、突然解放される。いったい誰が!?何の目的で!?若い女性ミドの助けを借りて、復讐を誓うデスのもとに現れた謎の男う人。彼はデスに5日間で監禁の理由を解き明かせと、お互いの命を懸けた「ゲーム」をもちかける。そこには想像を絶する、恐るべき策略がめぐらされていた・・・

とにかく面白かったです。
インファナル・アフェアを観たときの興奮が蘇ってきた感じ。
でも、インファナル〜よりもこっちの方が、格段に好きです。
そして何より、日本の映画技術の乏しさを身をもって感じてしまいました。

まず、映像として凄くパク監督のセンスが伺えます。
例えば、ちょっとしたカメラアングルだとか、登場人物の間だとか、背景の色だとか。
回想シーンと現実との微妙な織り交ぜ方だとか。
どれをとっても、とにかく上手いんです。
ちょっとした天気の色でさえも、作品中のそれぞれのシーンにあった色で表現されていて、
そういった面でも凄く観ていて飽きなかったです。
また、色々な色の変化があるから余計に、画面がワンパターンになっていなかったので観やかったてのいうのもあるし。

次に音楽のタイミングが凄くいい。
耳にしっくりくるワルツの音楽、それが要所要所で流れる時の音量やタイミング、
それに無駄に流したり、無かったりというのが全然感じられなかったです。

そして一番の見所は、主演のチェ・ミンシクの演技。
監禁される前の陽気なおばかさんに監禁中のキチガイぶり、そして解放後の復習を生きがいにした男。
その3役と言ってしまった方が良いほどの違いを迫真の演技で見せています。
それはもう、観ているほうが辛くなってくるほどです。

何度、
「彼本当に主人公?」
とつぶやいたことか・・・。

最後にオ・デスがなぜ15年も監禁されたのか、
その理由は、人によればとても重大なことだし、人によれば気にも留めないようなこと。
現実じゃありえないような話かもしれないけれど、その復讐の理由に対して、
誰もが思い当たる節があるんじゃないでしょうか。
軽い気持ちのちょっとした一言が他人をどれだけ傷つけているか、その事について小学生じゃあるまいけれども、再度考えさせられてしまいました。

結構グロイシーンが多いので、韓流ブームの延長で軽いノリで観るとかなり痛い目見ると思います。
けれども観る価値は十分ある映画なのでぜひ。

オールドボーイ公式ページ

http://www.oldboy-movie.jp/

とにかく面白いです。
只、他言無用掲示板でもネタバレだろ・・・っているのがあるので注意です。

どうでも良いですが、京極夏彦の姑獲鳥の夏のトレーラーを見ました。

姑獲鳥の夏公式ページ

http://www.ubume.net/

キャストが発表されたばっかの頃はエーと嘆いていたのですが、
今回映像としてみてみたら、意外としっくり。(笑)
一番イメージ違いだった榎木津@安部寛も結構すんなりみれたので、
もう楽しみで仕方ないです。
早く公開されないかなぁーvv
時は19世紀半ば、舞台は世界初の万国博覧会を控えたイギリス。少年レイは、祖父ロイドと父エディが発明した謎の球体・スチームボールを手にしたことから、アメリカのオハラ財団の手の者に捕われる。連れて行かれたのは、巨大な機械の要塞・スチーム城。そこで財団は、超高圧の蒸気を封じ込めたスチームボールの力を武器として売りさばこうとしていた。レイはそれを阻止しようとするが…。

正直、ハウルの動く城よりも良く出来ていたと思います。
脚本もハウルのように原作とオリジナルの良い所だけを組合わせた、ちんぷんかんぷんな物ないし、
映像もハウルで少し気になった背景のCGから感じる、視覚的な違和感(っていうのかな?)も殆ど無かったし。

始め、ストーリーから子供向けの冒険アクションかと思ってたのですが、
これがまた大間違い。

思いっきり大人向けです。

科学や、発明といったテーマを主人公のレイから見た、夢や希望に溢れた物として、
そして、レイの父親やその他の大人からみた、戦争の道具として。
その対照的な2つの目線から、描かれているのが良い点です。
子供の言い分として、レイの意見に賛同できるし、
勿論、大人の言い分としての、戦争の道具として、科学を使用しようとする考えも頷けます。

また、戦争に対してなんの感情も持たずに、お金のために科学を売る大人や、
科学に対するリスクを承知して進歩に犠牲はつき物だと考えてしまう大人。
そして、レイと同じく何も知らないお金持ちの御曹司のスカーレット。

そんな風に、いろいろな人間が「スチームボール」という科学を劇的に進化させる発明に対して、
繰り広げている争いが醜くもあり、子供に対して、戦争はよくないと教える世代が戦争をしている今の世の中を描いているようでもあります。

実写ではありえない程の迫力ある爆発シーンやスチームボールを使ってのアクションシーンなど、
アニメの長所を最大限生かしていると思います。

正に、アニメであったからできた作品ではないでしょうか。

スチームボーイ公式ページ

http://www.steamboy.net/intro.shtml

ミニゲームなんかもあって面白いですvv

そしてやっとテスト終わりました。
一番得意なはずの英語がボロボロで、苦手なはずの数学が自信あるってどうなのょ・・・(笑)
リーランドは16歳の平凡な少年。しかし彼は突然、恋人であるベッキーの知覚障害の弟、ライアンを殺してしまう。
少年院に入ったリーランドは、そこでも事件の理由を話さなかったが、担任教官のパールに出会い、パールに徐々にその胸の内を語っていく。彼の胸の中にある、いろいろな出来事の事。それは、彼が日ごろ感じている、世の中を満たしている「悲しみ」にどうして良いかわからない事だった。
一方、ライアンを失ったことから立ち直れないベッキーの家族。
ベッキーの姉の恋人のアレンは居候ながらその家族の悲しみに少なからず怒りを覚えていた・・・。そしてそこから、第2の悲劇が起こる。

ざっと概要はこんな感じでしょうか。
同じような少年の心を描いている作品の中でもこれは結構綺麗に描かれいています。

16歳という、とても微妙な時期の少年の心の表現がとても共感できます。
衝動的に物事を行ってしまうけれど、
後になってその行動の理由を考えてみても、全然わからない。
そんなことって、言われてみれば意外と身近な感情のような。
自分も、同じように、突発的に行動して、後で理由を聞かれたときに、
「なんとなく」
と何度答えたことか。

それは、心の中にある、自分のタブーポイントに、無意識のうちに触れていたりすることが、
原因なんじゃないでしょうか。

この映画のリーランドならば、長い間あっていない父親に対する気持ちや、すれ違いが多くなったベッキーとの関係。とても幸せそうに見えた、女性の悲しい顔。
その、悲しみが彼のタブーポイントで、知的障害で一見何にも感じていなさそうなライアンの中に、リーランドが見出してしまったものは、
まさにタブーポイントである、「悲しみ」だったのかもしれない。

そう考えると、とても16歳という微妙な心をとてもうまく描いていると思う。

16歳の合衆国公式ページ

http://www.16sai.jp/

かなりハイセンスなHPです!
流れる音楽も素敵。

この映画の主役のライアン・ゴスリング。
最近どっかで観たような気がする・・・と思ったら、
君に読む物語に出演してます。
あと、完全犯罪クラブ、タイタンズを忘れないにも。
この人、本当に演技うまいなぁと思って見てたんだけれど、
世間でもかなり評判いいみたいですね。
この作品でも、微妙な16歳の表情をとてもうまく表現していたし。

今後がかなり気になります。

あとかっこいいしね。(笑)
←このサニーのヘッド付き特別版欲しいなぁ・・・。
なんだか、愛くるしいんだよなぁ・・この表情が。

 今からわずか30年後の近未来、家庭用ロボットが人間のパートナーとして普及している時代。そしてさらに、革新的な技術による新世代ロボットが登場し、新たなロボット社会の夜明けを迎えようとする直前、そのロボットの生みの親であり、ロボット工学の第一人者、アルフレッド・ラニング博士(ジェームズ・クロムウェル)の殺人事件が起きる。容疑者は最新のNS−5型ロボットのサニー。“ロボット3原則”により、絶対に人間に危害を加えられないはずのロボットが犯人なのか? その謎を追及するシカゴ市警の刑事デル・スプーナー(ウィル・スミス)とロボット心理学者スーザン・カルヴィン博士(ブリジット・モイナハン)は、やがて、人類の存亡がかかった驚愕の真相に迫っていく……。

この作品の見所はやっぱり、殺人の容疑者にされた、サニー。
周りと同じ型で作られてる筈の「彼」だけが、
話が流れるうちに、段々とかわいくなってきて仕方ありません。
(凄い不細工な猫をもらったのに、飼ってるうちにかわいくて仕方なくなってくる、一種の親馬鹿みたいな感情なのかな)

そして、スプーナーのロボットに対する偏見。
これがとてもうまく描かれています。
何故、2035年のロボットがあんなにも復旧した中であれ程まで、否定するのか。
その理由がとても考えさせられ、更に、
ロボット嫌いの原因になった「トラウマ」を乗り越えることで、
生まれるサニーとの友情。

その軸があるからこそ、ロボット対人間というテーマが、
受け入れやすく描かれているような気がします。
SF以上にヒューマンドラマとして、お勧めしたいです。

アイロボット公式ページ

http://www.foxjapan.com/movies/irobot/

原作アイザック・アシモフの「われはロボット」

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150114854/qid=1109078613/ref=sr_8_xs_ap_i1_xgl/250-5464149-0525051

原作も面白そうなので読んでみようかなぁ。
バイト先の人に凄い勧められたので、「どんなもんだろ」と思いつつ、観てみたら、
これがとにかく面白い!!

老朽化したバスルームで対角線上に倒れていたふたりの男ゴードンとアダム。その間には自殺死体が。足を鎖でつながれた男たちに与えられたのは、テープレコーダー、一発の弾、タバコ2本、着信用携帯電話、2本のノコギリ。犯人から告げられたメッセージは「6時間以内に相手を殺すか、自分が死ぬか」。犯人はジグゾウ。警察に追われている連続殺人鬼。彼がこれまで犯した犯罪とは…そしてふたりの運命は…。

この作品の見所は、とにかくこのゴードンとアダム2人の心理的な恐怖。
2人の間の死体、タイムリミットの設定、相手を殺すか死ぬか、2本の鋸・・・
そういった小物や設定によって究極まで追い詰められた中でのストレス。
これらの使い方がとにかく上手い。
それを単なる恐怖の道具としてだけじゃなく、精神的なストレスとして使っているところが、とにかく凄い。

目の前の恐怖はあんまり現実味が無いけれども、
その恐怖から起こる、相手への不信感、不自由な体やどうしようもない現状に対する行き場の無い怒りなどなど、
少しばかり身に覚えのあるストレス感情の描き方が凄く上手く、
ぐいぐいストーリーに引き込まれていきます。

そして驚愕のラスト。
今までこの手のホラー映画では、一回観てラストを知れればもう一回観ようという気になった事は無かった私ですが、
これは全く正反対。
話の所どころにあった「あれ?」といった点が
後からもう一度改めてみて、「ああ、これはこうだったのか」といった風に、
段々と繋がって行くんです。

そして、この映画の一番のポイントは、ラストに残る余韻。
つまり、種明かしはしっかりされるのですが、重要な一番最後は観客の想像に委ねられる、曖昧な終わり方。

この終わり方が不服な人かどうかは捕らえ方自体ですが、
私はかなりこの終わりが気に入ってます。

ラストに関してはいろいろな意見が飛び散ってますが、
私個人の意見として、一番近いものをここに。

http://www.kabasawa.jp/eiga/home.html

ラストで不服があった方や、ラストのその先が気になる人は是非。
かなり深いところまで掘り下げているので、とにかく面白いです。

そういえば映画館での予告の際に、
「この映画はかなりのストレスを受けますので、必ずお一人で鑑賞してください」
云々が流れてた気がするのですが、
そこまででは無いにしても、ストレスを受けたような。
でも確かに誰かと観たいなと思うような映画じゃないです。
一人で見てじっくり考えたい作品。

今までで一番面白いホラー(サスペンス?)でした。
久しぶりに水曜日にバイトがお休みだったので、観に行って来ました。

とにかく、良かったです!!
アカデミー最有力なのも頷けます。
ちょっぴりネタバレになるのですが、

冒頭のシーンがモノクロの回想シーンから始まり、物語のキーワードとなるシャンデリアが出てきた途端に、
大音量の音楽とともに、映像がカラーへと変わってゆくシーン。

そのシーンの美しさに始まった途端から口が開きっぱなし。

そして要所要所で始まる台詞から自然に流れ出す音楽。
映画館という最高の音響で聴くそれに、拍動は早くなるばかり。

これこそまさに映画館で見るべき映画だと思います。
初めて1800円が(といってもレディースデーで1000円でしたが)妥当、むしろ安いと思えました。

観てよかった〜vv

オーシャンズ12

2005年1月31日 映画
新聞屋さんにチケット貰ったので行ってきました。

ストーリーは11と同じく、詐欺してお金を騙し取るが大筋なのですが、
11と違うところは、それぞれの個性的な特技を持つ11人が全く作品の中で生かされていなかったということ。
これには結構幻滅です。

それはおいといて、有名所大集合なおいしい映画でした。

ところどころに散りばめられてる小ネタがスッゴイ面白いのですが、
元ネタ知らない人が見たら全くの意味不明だと思います。
私も面白くて思わず噴出してしまった箇所があったのですが、
映画館中シーン・・・としてたのでプチおかしな人状態でした。(笑)

まあ、無理に映画で観る必要性はないんじゃないかと。
正直レンタルでも十分だと思う。

YOSHII LOVINSONの「CALL ME」をここ最近ずっと聞いているのですが、
この人って本当に尊敬に値します。
正直、イエモン時代のあのイカレタ感じの(若気の至りと言った方がニュアンス的に近いかな?)音楽とは、
完全に一線を引いているのですが、
それでも尚、魅力たっぷりな歌詞と声にドキドキさせられっぱなしです。

バイトの人にも突っ込まれたのですが、
どうも私は一世代前の音楽が好きな人らしいです。

確かに、
トライセラトップス、スーパーカー、イエモン、グレイプバイン、ゴスペラーズ、福山雅治、ミッシェル、スピッツ・・・
どれをとってもそう新しい人たちではないわなぁ。

そんなんなので、20過ぎた人達と普通に会話が成り立つもんだから、
たまに制服の時に会ったりすると、「コスプレ!!」と笑われたりします。

顔が大人なわけでは無い分、意外とショックです。(笑)

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