コラテラル ★★★★
2005年3月11日 映画
ロサンゼルスで平凡なタクシー運転手として12年間働いてきたマックス。だがそんな彼が乗せた客は、夜明けまでに5人の殺しを依頼された殺し屋ヴィンセント。はじめは只の仕事だった筈なのにとあることから、殺人の片棒を担ぐハメになってしまったマックス。そしてマックスにとって悪夢のような夜が始まる・・・
今回トム・クルーズ初の悪役とだけあって、かなり話題になっていたわけですが、
ラストサムライの時よりも断然、こっちの方がカッコよかったです。
クールな2枚目でポーカーフェイス、体格それに銀髪とどれをとってもトムにしっくりはまっていて、
思った以上に悪い印象がのこりません。
そして共演のジェイミー・フォックス。
平凡なタクシードライバーから突然の殺人との遭遇、始めのうちは感情を露にヴィンセントにつっかかるものの、
結局諦め、殺人に多少なりとも慣れていく様子、そしてヴィンセントの一言で理性を取り戻し、
またヴィンセントに対抗しようとする、ストーリーと共にちょっとずつ変化していくマックスを、
かなり細かく演じていたと思います。
ほぼ全編にわたって使われているデジタル撮影もポイント高いです。
正直、普通の撮影方で描かれる夜のシーンは暗すぎて何をしているのか全く見えない、分からないということが、
多々あったのですが、
これはそういったストレスが全然感じられないほど観やすかったので良かったです。
ちなみにコラテラルとは巻き添えという意味です。
マックスは勿論ヴィンセントの巻き添えにあっている訳ですが、
それ以外にも沢山の人がヴィンセントの巻き添えにあっています。
それはヴィンセントに殺された人であり、ヴィンセントを追う市警やFBIであったり、ヴィンセントの雇い主であったり。
沢山の人がヴィンセントを中心に動いているわけなのに、
彼の作中の台詞の、
「地下鉄で死んでいるのに6時間も気づかれない人がいた」
という(感じだったはず)の中に潜まれる孤独を感じている様子。
これはなんだか現代社会を映し出しているような気さえします。
虐待や青少年犯罪など、いざ事件が明るみに出たときの隣人や友人のインタビューで、
「そんな気配はまったくなかったのに」
という台詞。
結局人は人と関わっていても、上辺だけでしかないということ。
それがヴィンセントの感じるどれだけ人を巻き添えにしても尽きない孤独と、
なんだか被さって見えてしまいました。
それに対するように、タクシーの中でマックスが始めて会った客と、
心を通わせている様子が描かれており、
このギャップがなんとも悲しいばかりです。
コラテラル公式ページ
http://www.collateral.jp/
今回トム・クルーズ初の悪役とだけあって、かなり話題になっていたわけですが、
ラストサムライの時よりも断然、こっちの方がカッコよかったです。
クールな2枚目でポーカーフェイス、体格それに銀髪とどれをとってもトムにしっくりはまっていて、
思った以上に悪い印象がのこりません。
そして共演のジェイミー・フォックス。
平凡なタクシードライバーから突然の殺人との遭遇、始めのうちは感情を露にヴィンセントにつっかかるものの、
結局諦め、殺人に多少なりとも慣れていく様子、そしてヴィンセントの一言で理性を取り戻し、
またヴィンセントに対抗しようとする、ストーリーと共にちょっとずつ変化していくマックスを、
かなり細かく演じていたと思います。
ほぼ全編にわたって使われているデジタル撮影もポイント高いです。
正直、普通の撮影方で描かれる夜のシーンは暗すぎて何をしているのか全く見えない、分からないということが、
多々あったのですが、
これはそういったストレスが全然感じられないほど観やすかったので良かったです。
ちなみにコラテラルとは巻き添えという意味です。
マックスは勿論ヴィンセントの巻き添えにあっている訳ですが、
それ以外にも沢山の人がヴィンセントの巻き添えにあっています。
それはヴィンセントに殺された人であり、ヴィンセントを追う市警やFBIであったり、ヴィンセントの雇い主であったり。
沢山の人がヴィンセントを中心に動いているわけなのに、
彼の作中の台詞の、
「地下鉄で死んでいるのに6時間も気づかれない人がいた」
という(感じだったはず)の中に潜まれる孤独を感じている様子。
これはなんだか現代社会を映し出しているような気さえします。
虐待や青少年犯罪など、いざ事件が明るみに出たときの隣人や友人のインタビューで、
「そんな気配はまったくなかったのに」
という台詞。
結局人は人と関わっていても、上辺だけでしかないということ。
それがヴィンセントの感じるどれだけ人を巻き添えにしても尽きない孤独と、
なんだか被さって見えてしまいました。
それに対するように、タクシーの中でマックスが始めて会った客と、
心を通わせている様子が描かれており、
このギャップがなんとも悲しいばかりです。
コラテラル公式ページ
http://www.collateral.jp/
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